芝生を育てていると、芝生が茶色く枯れてしまう時があります。枯れた芝生を見ただけでは、原因が分からないケースがほとんどです。今回は芝生が枯れる主な原因3つをご紹介します。
我が家も様々なトラブルに見舞われ、芝生が何度も枯れてきましたが、原因を見つけ対処することにより、枯れたところは復活し、青々とした芝生が育ってきています。最初は原因が分からず苦労しましたが、徐々に季節や天候、枯れている症状によって枯れる原因が分かるようになってきました。
皆さんもこちらのブログを参考に原因を見つけてください。
今回は、一般的な高麗芝の管理について解説をしていますので、西洋芝については管理の方法が異なりますので、ご了承ください。
芝生が枯れる原因、主な3つは【病気】、【害虫】、【水不足】です。
以上3点は、芝生を育てていると必ずやってきます。ポイントを押さえて、少ない作業で最高の芝生にしていきましょう。
やっかいな病気
ラージパッチ
病気で代表的なものは、ラージパッチです。症状は、直径30センチ位の大きさでパッチ(円形の枯れ)が現れてきて、だんだん周りと融合して、どんどん大きくなっていきます。
水はけがあまりよくなかったり、肥料(特に窒素成分)をあげすぎていたりすると、発生しやすくなります。気温が20度前後になってくると勢いが増してきますので、春から梅雨前に良く発生します。
一度ラージパッチに感染すると、毎年症状が現れる場合が多いです。春に少し気温が高くなり、雨が降った後に発生しやすくなります。我が家では、風があまり吹いておらずお庭全体が湿っぽい時には、特に発生しています。症状がひどくなってくると、枯れている芝生を引き抜くと、ほぼ無抵抗で引き抜けます。
カーブリア葉枯病(犬の足跡)
もう一つ代表的な病気は、カーブリア葉枯病(犬の足跡)です。症状は、最初は犬の足跡のように褐色の枯れがポツポツと出てきて、次第に周りと融合して大きなパッチになっていきます。
こちらも水はけが良くなかったり、窒素成分が多すぎる場合に発生します。我が家では、梅雨時に最も発生しています。まずは4月下旬から6月頃の暖かくなって来た頃にラージパッチが発生し、その後にカーブリア葉枯病が発生することが多いです。
対処方法としては、病気を抑えるために、殺菌剤を撒くのが最も確実です。出来れば発症する前に撒いておき、少しでも発生を抑えることが最も理想的です。おすすめの殺菌剤はタフシーバです。説明書に従い散布を行えば、発症を抑えられるようになります。
少しでも病気の発生を少なくし、被害を最小限に抑える対策は、土壌の水はけを良くして、肥料を適量あげる事です。土壌の水はけを良くする方法や、おすすめの肥料もありますので、そちらのブログも参考にして下さい。
どこにでもいる害虫
虫にとっては、芝生は隠れるところがとても多いので、分からない間に害虫が潜んでいます。土の中にいることもありますし、葉っぱの上にいることもあります。
しかし普段、そういった虫を直接見ることは、ほとんどありません。部分的に芝生が枯れてきたり、芝生の調子が悪くなり、虫がいるのでは?となります。
代表的な害虫としては、コガネムシの幼虫、シバツトガの幼虫です。
コガネムシ
コガネムシの幼虫は地面の中にいて、芝生の根っこを食べます。根っこを食べられた芝生は枯れてしまいますので、まだら模様に芝生が枯れていきます。
コガネムシの幼虫は広範囲に食害するので、被害が広範囲に拡大する場合もあります。
成虫は7月から9月ごろに発生しますので、9月の終わりごろか、10月に薬剤を撒いておくと、幼虫対策になります。
シバツトガ
シバツトガの幼虫は、普段は地表付近にいて、芝生の葉や茎を食べますので、まだらに枯れてきます。また大量に発生することがありますので、その場合は、広範囲に枯れます。特に9月上旬になると芝生に隠れるシバツトガの成虫を良く見るようになります。
シバツトガの成虫は、4月ごろから発生し始め10月ごろまで活動しますので、5月ごろから定期的に薬剤を散布し対策します。
これらの幼虫にはスミチオンがとても有効です。説明書に従って散布すれば駆除できます。
真夏の水不足
枯れる原因3つ目は、水不足です。特に真夏は朝に水やりを行っていても昼間には水不足になり、だんだん枯れていってしまうこともあります。
よく見ると、水不足になると水の蒸発を抑えようと、葉っぱが段々丸まってきます。症状が悪くなると芝生全体が黒ずんで見えてきます。
芝生の水やりは基本は朝10時頃までに終わらせたいですが、上記のような症状が出た場合は、直ぐに水やりをしてあげて下さい。その場合も出来れば昼間の気温の高い時間帯は避けて、夕方にたっぷり水やりしてあげて下さい。
まとめ
以上芝生が枯れる主な原因3選を紹介しました。
育てている芝生が枯れてしまったら、まずは疑ってみてください。
症状がそれぞれ違いますので、芝生をよく見ると、原因が分かると思います。
それぞれの原因にあった対策方法がありますので、そちらを実践してみてください!
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